自己効力感とは?簡単に自己効力感を高める2つの方法

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こんにちは、オノジュンです!

先日、自己効力感を高めるっていうワークをする機会がありました。どんなワークかというと、日常生活で何気なく使っている否定の言葉を、肯定の言葉に変えていってみるっていうワーク。リフレーミングと呼ばれているもので、否定的な言葉を肯定的な言葉にすべて置き換えていくというものです。

わたしたちが、無意識のうちに心のなかもふくめて脳内つぶやきをしてしまっている否定後を、どんどん肯定後に変換していくという作業。これって、すごくシンプルですが、一瞬で視点を変えることができます。

例えば、自分は結構あわてやすいタイプなのですが、それをリフレーミングすると「行動が早い」「行動的」となります。

自分自信に対してだけでなく、何かと否定的にジャッジしやすいパートナーや子供に対しても、めちゃくちゃ効果を発揮します。

例えば、オノジュンの息子6歳は、よくすねたり、わざと反対のことを言ったりすることが結構あるのですが、その「天の邪鬼」だなーと思っていた性格をリフレーミングすると、「恥ずかしがり屋」「個性的」「自分の考えをしっかりもってる」という風になるわけです。

どうでしょうか? なんか、ネガティブと考えがちな「天の邪鬼」くんが、とってもポジティブな性格に感じてきませんか?

物事の見方や感じ方って、やはり言葉によって成り立っています。

言葉を変えることによって、異なる視点からみれるようになり、カードをめくるように、否定から肯定へ、ネガティブからポジティブへ一瞬で変えることができます。

でも、この自己効力感って、結構日常生活を送っていく中で、下がりやすいと思います。多いのが、子育て中のお母さんなど。

今回は、自己効力感について、ちょっと触れてみたいと思います。

 

自己効力感とは?「自分ならできる」という自信感覚

自己効力感とは、もともとカナダの心理学者アルバート・バンデューラが提唱した社会的認知理論(社会的学習理論)の中で使用されている心理学用語です。

自己効力感は、課題や乗り越えなければならないハードルを前にして自分がそれを達成できるんだという自信や認識の事を言います。

普段の生活で、人と関わっていても、「自分にはできるはずだ」と自分を信頼してすぐ行動にうつすことができる人もいれば、「挑戦してみたいけど・・・」という印象の人もいますよね。
その「・・・」の中には、「やっぱりうまくいくか自信がない」「続けられるか自信がない」という心の言葉がはいっています。

 

自己肯定感のひとつである自己効力感

多くの人が今注目している「自己肯定感」を構成するひとつが「自己効力感」です。自己肯定感のなかで、自己効力感が低くなっているケースだと、新たな一歩が踏み出しにくくなるということがあります。

もし、最近、なんか行動力が落ちたなーとか、新しい挑戦に対して、躊躇するようになってしまったなーという気がしている人は、もしかしたら、自己肯定感の中でも、自己効力感がひくくなってしまっている可能性があります。

そういう時は、次のリフレーミングのワークを意識して日々の生活でやってみることがおすすめ。

自己効力感を簡単に高める方法とは? リフレーミングで視点や捉え方を変える

自己効力感を高めると、自分には、目標を達成できる思う気持ちがますます高まります。

挑戦して結果、失敗したり、壁にぶつかったりしても、また自分の力を信じることができます。また、課題をクリアするために新しい勉強をしたり、まわりに助けを求めたりすることもできます。

大人はもちろんなのですが、これから人生の目標を実現するために行動を起こしていく子どもたちには、本当に大切な力となります。

では、どうしたらその自己効力感を高めることができるのでしょうか?

それは、やはり言葉のちから。

1,自己肯定感のなかの自己効力感を高める方法その1〜否定語を肯定語に変えるリフレーミング〜

冒頭で、私が少しお伝えした「リフレーミング」を日常生活で実践していくと、自然と否定的な物事の見方が肯定的な視点に変わり、自分自身の視座が高まっていきます。

  1. まずは、自分自身で短所だと思っていること、嫌だとおもっている点を3つほど書き出してください。自分だけでなく、ご家族やお子さんのことでも構いません。
  2. 次に、その書き出した否定的な言葉を肯定的なワード、もしくは表現に書き換えてみてください。
  3. 例:ガンコ→意思が強い・しつこい→粘り強い・気が弱い→争いを好まない など。

書き出したその言葉が浮かんだら、脳内会話であっても即座に肯定的なワードに言い換えるように毎日心がけてみてください。

自分でも驚くほど、欠点と思っていたことが、気にならなくなっていることに気づく時がくるはずです。

これまでの日本の文化は、「こうあるべき」「こうすべき」という「べき思考」のようなものがとても根強く残っていました。

しかし、どんどん時代が変化していくなか、価値観は多様化して、いかにその枠を超えていくか、価値観を変えていけるかが、これから楽しく、自分らしく人生を生きるために必要なスキルとなってきました。

肯定的なワードが思い浮かばないという人は、ウェブでリフレーミング辞典などものっていたりするので、それをプリントアウトしておいて、否定的な言葉を使っていることに気づいたら、その都度肯定語をチェックして、言い換えるようにしてみてください。

参考:リフレーミング辞典
http://www2.gsn.ed.jp/houkoku/2011c/11c31/siryo/reframing.pdf

これまで自分自身が抱えていた不安や悩みが一瞬で変わっていくことが実感できるはずです。

 

看護や子育てなどの現場でも注目される自己効力感

我が家では、6歳の息子が、保育園に登園する前に、ゲームをやりた過ぎて、自分で目覚まし時計を設定し、7時に起きてお着替えもすましたら、やっても良いルールというのがあります。

ある日、息子はうっかり、寝る前に目覚まし時計をONにするのを忘れてしまったようで、翌朝起きることができずに、案の定保育園に行く前に自分自身でやろうと思っていたゲームをすることができませんでした。

その日の、息子は、本当にテンションがひくーーい状態で保育園に通っていきました。そして、その夜は、目覚まし時計を何度も確認して、頭のすぐ横にくっつけるように置いて寝ていました。

人は、自分がやろうと思っていたことができなかったり、予定していたことが何らかのアクシデントなどによってできなかった場合、自己肯定感や自己効力感が下がる傾向があります。

そして、自己効力感が下がると、チャレンジするためのモチベーションや自信が下がる傾向があります。自己効力感は、主観的な感情なので、「自分にはできるんだ」という自分への信頼が、どんどん下がっていってしまうと、同時に自信がなくなっていくという負のループに陥りがちです。

先程の息子のケースだと、毎日、「朝何時におきて、これをしたい」と考えて、それが実行できることで、息子はどんどん自己効力感を自分で高めていたのだと思います。ところが、ある日、自分のミスによって、予定していたことができなかったという状況におちいったことにより、一時的に大きく自信を失っているように見えました。

しかし、毎日のことなので、息子の場合は、また、翌日の夜には目覚ましを何度もチェックすることによって、次は失敗しないようにと新たな目標達成に向けた行動ができたわけです。

しかし、これが「朝起きる」というシンプルなことでない場合が結構あります。

例えば、子育て。子育てをするお母さんにとって、最大の試練は、自分がたてたスケジュールがことごとくそのとおりに進まないということです。

今日は、朝起きたら、洗濯をしてから洗い物をすまして、それから保育園に子供を送って、仕事に行って・・・と色々シュミレーションをしていたとしても、

実際は、朝起きたら、子供の体調が良くなくって、先に病院を予約して、仕事の都合を調整して、病院に連れて行ったら、保育園登園禁止と言われて、なくなく家に帰って、仕事を休む・・・などなど、自分がやろうとしていたこと、やりたかったことがことごとくできないという状況に陥ると、人は自己効力感が大幅に下がりやすくなり、イライラしたり、怒りをどこかにぶつけたくなったりしやすくなります。

子供にどうしても怒鳴ってしまうなどで悩まれる方も多いですが、単純にその方が怒りっぽくなったということではなく、一時的に自己効力感が下がっているとも言えます。

では、どうしたら、その下がりやすい自己効力感を高めていくことができるでしょうか?その1でご紹介したリフレーミングの方法に続いてご紹介するのは、達成感を味わう経験についてです。

 

1,自己肯定感のなかの自己効力感を高める方法その2〜低いハードルで達成経験を多く積んでいく〜

自己肯定感のなかの、自己効力感を上げていくために大切なことは、ハードルの低い達成経験を多く重ねていくということです。

子育て中のお母さんは、「今日はおもちゃを片付ける」と決めたら、それだけは1日のうちに達成感を味わえるようにする。

看護中の方でしたら、患者さんに「一口でもご飯をたべてみる」など、その人にとって低いハードルの目標達成を設定して、それを達成していけるように導いていくということ。

また、子どもたちの場合も、何度言っても聞かないような内容ではなく、「絵本を1冊読む」などでもいいかもしれません。

達成可能な小さなことを目標に立てて、それを確実に達成していくことが、自己効力感を高める上でとても大切です。

 

 

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