こんにちは、オノジュンです。
子供がお友達に優しくできなかったり、わがままだったりすると、将来が心配になりませんか?
私はなります・・・。
でも、それって誤解かもしれないようです。
最近、大河原美以さんが書いた著書「ちゃんと泣ける子に育てよう」という本を読みました。
大河原さんは本の中で「子育てにおける大きな誤解の一つは大人になってから思いやりのある人に育つためには生まれた時から子供時代もずっと思いやりのある子供でいることが必要だと思い込んでいるところです」と言っています。
これは、本当に正直私もその一人です・・・。
私には6歳の息子と一歳の娘がいるのですが上の息子は下の娘によく手を出したり怒ったりします。
自分のあそびを邪魔されているという怒りや、嫉妬などが影響しているとは思うのですが、一番思い浮かぶのは、「このまま大きくなったら、思いやりのない暴力的な人になってしまうかもしれない・・・」という不安がよぎります。
なので、ついつい共感よりも、言い聞かせようとしたり、叱ってしまったりします。
それは、たぶん前提として、「しつけないともしかしたらまともな大人に育たないかもしれない・・・」という思いがある気がします。
これって、私だけじゃなく、お母さんはもちろん、保育園や幼稚園の先生や学校の先生など子育てに携わる人だったら多かれ少なかれあるのではないかな・・・と思います。
「今ちゃんと叱っておかないと・・・」「このままではだめだ・・・」そういう思いが、大人の方は様々な経験をしているがために、不安になってしまうのかもしれません。
著書のなかで、2−3時間ごとに起きて泣く赤ちゃんの話にふれて、
この赤ちゃんの「人の迷惑かえりみず」に要求するエネルギー、これが生きる力の源です。この力を子供時代ちゃんと保障し続けてあげることが豊かな心と生きる力を育てるために必要なことなのです。
と言っています。
確かに、大人って「優しくて思いやりがあって、お友達に気遣いができて、親の言うことも素直にきく」そういう子を「よい子」って認識しがちですよね。
私自身も子供の頃、どちらかというと「いい子」だった気がします。親に反抗とかはしない・・・っていうかあんまりどう返していいかわからないし、言うことは基本的によく聞く子だった気がします。
でも、思春期にさしかかった時に、ふと「自分の気持ちがわからない・・・」って感じたんです。
自分がどう感じているのか、どうしたいのかが、気づいたらわからなくなっていたんです。
だから、またお母さんに「こうした方がいいんじゃない?」とか「それはだめ」とか言われると、もうそれしか選択肢がないように感じて、本当にそのまま言うこときいていました。
でも、大人ってコロコロ言うこと変わるんですよね(笑)
ワイドショーの子育て情報とかみて、全然言う事とか変わったり・・・子供の方は混乱するし、大迷惑。でも、大人の方はそんな自覚さえもなかったり。
一方で、子供時代に大人からみると「悪い子」だった子が、大人になってめちゃくちゃ「かっこいい大人」だったり、「いい人」になっているケースって、むしろめちゃくちゃ多いんですよね。
逆に、子供時代に「いい子」をしてしまった人は、人生のどこかで行き詰まり、ひきこもったり、ウツになったり、主体性がなかったりで、何かしら人生の壁にぶつかってしまう人も多いような気がします。
子供は幼児の時代には自己中心的で親の迷惑などみじんも考えず、自分の体の中から出てくるエネルギーのままに、感情を表出することが健康だということ。それは脳の発達のプロセスから言っても極めて自然な事なのです。
確かに私達が子供の頃は自由に子供達だけで遊ぶ機会があった時代なので親の見ていないところで子供同士で様々な喧嘩をしたり遊んだり自由を謳歌しているそんな時間がありました。
子供達の中から湧き上がってくるエネルギーを発散する場所があまりなく大人の見てる前でしか発散できなくなっているのではないかなと感じます。
そういう意味では大人は子供が子供らしく泣いたり怒ったり自分のエネルギーを発散している姿は、子供がちゃんと自分自身を表現してすくすくと育っている証拠だと考えてもいいのかもしれません。
大切なことは、子供自身が自分の感情をしっかりと認識して今自分は怒っているのか、嬉しいのか、悲しいのか、というような気持ちを認識できるかどうかがとても成長していく上で大事なことのようです。
なので、親がこころがけるべきは、頭ごなしに叱るよりも、今どんな気持ちなのか、どんな気分なのかを子供とともに整理することかもしれませんね☆ 私も心がけます!
今日、参考にさせていただいたのは下記の本です。
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