コロナショックをきっかけに、働き方も変わり、家族や大切な人との距離の取り方にいたるまで、今までとは違うことを実感する毎日が続いています。
今まで普通だったことが見直しを迫られ、我慢してやってきたことへの不満も表面化する、そんなこともあるでしょう。
リモートだけでなく、「やりたくないことは、やらない」という生き方も、これからのニューノーマル時代のスタンダードになっていくかもしれません。
そんな今だからこそ、自分は何をしたくなくて、何をしたいのか。「ありたい自分」の基準を持つことは、ますます重要になってくるのだろうと思います。
目次
「やりたくないことはやらない」ということを選択した体験談エピソード
小さい頃から女子だけのグループが苦手だったのに、なぜか高校は女子高、趣味も女子が好むものばかりで、けっこうジレンマがありました。
でも社会人になって経験したことをきっかけに、女子だけの集まりは回避できるようになって、プライベートが楽しくなったことをお話します。
誘われると断れない私は、女友達に「朗読会」に参加してみない?と言われ参加することになりました。本は好きだったし、声に出して読むことも楽しかったのですが…。
グループは年配の女性がほとんど、大奥的な序列があって新規参入者は雑用や奉仕活動ばかり。月1回の朗読発表も、長く在籍する方が「今回、私は発表しないのでどなたか?」というのを待ってからでないと発言できない雰囲気でした。
皆さんは譲りあってばかりで、活動もいま一つ盛り上がりません。
友人の手前、我慢していたのですが、1年たった頃には通うのも気が重くなり、ストレスが募って私一人で辞めました。
退会の連絡をしたとたん、空を見上げて、「あースッキリした」と大声出したほど、気が晴れたのです。これを教訓に以後は、“せめてプライベートでは心に負担をかけない!”と自分に誓うようになったのです。
「やりたくないことはやらない」決断をした人のその他の体験談エピソード
https://youjyou.jp/jibuntaisetsu_taikendan_a
やりたくないことはやらないのは本当にネガティブなことなの?
例えばあなたが、「私はやりたくないことは、やらない」と言ったとしたら、おそらく家庭でも会社でも、「それは、勝手だ」「わがままだ」と非難されることでしょう。
確かに時と場所によって大人が『やりたくないことはやらない』と発言することは、ちょっと非常識な言動かもしれません。
でも、それはそんなに駄目なことなのでしょうか?
おそらく現代社会の多くの大人は、理不尽なことも、誰かの傍若無人なふるまいも、冷静に処理するよう、大人の対応を求められます。
『やりたくないことはしたくない』と本音では思いながらも、そんな感情を押し殺して『やりたくないことを我慢』して生活しているのです。
このように 「やりたくない」という気持ちと、「やらなきゃならない」という状況の間で葛藤していて、それが続いていくと免疫力が下がり体調不良につながっていくのです。
ですから「やりたくない」という感情は、ネガティブにとらえることもできますが、自分の心と体の状態に気づくための、“大切なシグナル”と考えられます。
どっちかというと、ネガティブというよりポジティブなものかもしれません。
やりたくないことってどういうこと?
心が「やりたくない」って感じているとき、私たちの中で何が起きているのでしょうか。それは、「もっと自分を大切にしてあげて」という信号を発しているのです。
仕事で「人に負けたくない」「人より劣っている」、そんな感情でいっぱいになって、疲れきってしまった。愛想が良すぎて、人の機嫌をついつい気にして疲れる。
そんなことがずっと続いていると、「もうこの仕事はやめたい「もう人と関わりたくない」という感情がわき上がることも少なくありません。
自分では、どうにもできない大きな存在に対して、心と体が拒絶し始めている、その状態が、「やりたくない」という感情になって出てくるというわけなんです。
やりたくないことをし続けるとどうなる?
「やりたくないことをし続ける」ということは、頭と感情が一致せず心に「葛藤」が生まれている状態にさらされるということです。そしてさらにこれが続いていくと、免疫力も下がって風邪をひきやすい、眠れないなどという体調不良につながっていくのです。
さらにはメンタル的にも「だるい」、「何もしたくない」、「仕事に行きたくない」というような、一時的なうつ状態になってしまうことも最近はとても増えています。
やりたくないことをし続けていくと、心は何を感じているか。ということを下記にまとめてみました。
ストレスがかかる
毎日家事や子育てに忙しく、仕事もこなしていると、トラブルや失敗、人間関係でもいろんな葛藤が生まれます。
そんな時に、ストレスをなくすことはできないから、しょうがない!とすべてを受け入れて自分で対応しなければ、と思う人ほどストレスが強くなっていきます。
ひたすら自分の心の声を無視して、生きていかなくてはならないかもしれない、という状況はかなりストレスフルなことなのです。
自己肯定感が下がる
我慢し続けて自分を押し殺していると、いずれ何かが上手くいかなくなってきます。やりたくないことへは、愛情も努力もそれほどできないもの。
だんだん、自分より上手くやれる人をうらやんだり、自分はダメな人間だと思いこんだり、失敗したことの負担が心を蝕むことでしょう。
そして時には、他人へそのストレスが攻撃的に向いてしまうかもしれません。
小さなところからでも、「やりたくないことはしない」と決めることによって、自分への負担を減らせるのなら、ぜひ取り入れていきたいですね。
やりたくないことはやらない生き方を選択するといいことが3つ
「やりたくないことをしない」ことを実践するのは、どちらかというとマイナスと捉えられがちですが、実際には、自分を生まれ変わらせてくれる大事なメリットがあります。
《 実践したらまず3つの良いことがある!》
1,ストレスが少なくなる
2,自己肯定感が上がる
3,自分の人生を主体性をもって生きられる
ストレスが少なくなる
「人と無理に合わせない」「何でも抱えすぎない」といったことを意識して行動に移していくと、心も軽くなって、ストレスを感じることも減っていきます。
周囲とトラブルにならないように、人に気づかれないような、小さなことから始めてみましょう。
例えば、「気が重い集まりを一回欠席する」といったようなことなら、やんわり伝えられそうです。参加しないと決めるだけで気が軽くなって、時間もお金も余裕が生まれます。
自己肯定感が上がる
したくないのに無理してやっても、上手くいくはずがありません。でも逆に、心からやりたい!と思えることなら、楽しくて時間も忘れて努力もできるし、心がこもりますよね。
できるだけ、やりたいと思えることに時間を割いていくと、私は幸せなんだ、自分ってできる人間だった、というふうにプラス思考の連鎖が起きてきます。
つまり、生き生きと輝く上でとっても大切な、自己肯定感が上がった状態になっていきます。
自分の人生を主体性をもって生きられる
最近よく耳にする「生きづらい…」。その原因も、したくないことを我慢し続けたことの影響だといえるのかもしれません。
つまり、自分主体の人生を生きていないから、楽しめないし、つまらない。気持ちがふさぐ、無感情で誰か別の人の人生を歩いているような気がするのです。
まずは、考えすぎずないで自分の心にアクセスしてみて、勇気を出して「やりたくないこと」と、上手に「さよなら」してみましょう。
そうすれば、もっと主体性をもった生き方ができるようになります。
やりたくないことはやらないという選択をするために重要な5つの方法
毎日の暮らしの中で、何かしらの目標とか、将来の夢をパートナーと計画している方も多いでしょう。それに向けて行動しようとしたとき、様々な選択肢が浮かんできます。
やりたいことがわからない自分に、自己嫌悪を感じる。といった気分にもなりがちですが、そんな時、便利なのが消去法です。
自分にとって興味のないものをリストアップして、これを選択しない決断をしていく、というのも良い手段です。
では、自分がそうなれるための具体的な方法を、5つご紹介していきます。
《やりたくないことを選択できる5つの方法》
1,自分自身の本当の気持ちを振り返る
2,考えを行動に移す
3,人を信頼してNOと言う
4,最初からあきらめない
5,自分は自分でいいのだと存在自体にOKを出す
自分自身の本当の気持ちを振り返る
自分のやりたくないことをしっかり意識するためにおすすめなのが、自分の心の声を聴く習慣をもつことです。
今の状況が重苦しい、できれば避けたい、やる気がしない、そんな感情が生まれてきても、気がつかないふりをして我慢しないでください。
例えば寝る前のひとときだけでも、一日を振り返って自分の感情をノートに書いてみて、本当の気持ちを振り返ってみるといいですよ。
考えを行動に移す
自分自身の本当に気持ちが意識できたら、今度はその考えを行動に移してみましょう。その時に失敗することを怖がらないこと。
行動して上手くいかなかったら「やっただけ損だった」と、結果だけにとらわれないで、その代わり別の「逃げ道」を作ってみましょう。
やっていたことが違っていたら、行動を変えてもいいのです! 自分の心にしたがって逃げた行為なら、次への行動につながります
一番大切なのは、本音を感じ続けることと、いつも選択肢をいくつか持って、余裕を持ちながら行動していきましょう!
人を信頼してNOと言う
例えば自分にとって大切な事がはっきりしてくると、それほど大切でないことがはっきりしてきます。
「これに時間を使うのが無駄」とわかって、自信を持って「NO」と言うためには、人を信用することがとても重要になります。
NOと言っても相手に嫌われない、自分に失望しないだろう、とまずは人を信頼してみましょう。
頼み事をしてくる人や誘ってくれる人は、あなたを必要としていて、一緒に行動したいと思っているわけです。何かを断っても、すべて否定しているわけでない。そこをはっきりさせながら、キチンと理由を言って相手に敬意を持っていることも伝えたいですね。
最初からあきらめない
やりたいことをやっているのに、誰にも嫌われずに輝いている女性が周りにいるかもしれません。それを見て「彼女はもともと美人だし、恵まれているから」と、何となく最初から自分が行動しない言い訳をしていませんか?
成功できる人とできない人の違いは、「できる」と信じているか、いないかの違いだけといわれます。
「できる」と信じている人は、自分のしたいことをしていて、もし障害があったとしても、乗り越えていけます。行動し続けていけるということです。でも、「できない」と思い込んでいたら、例え自分のしたいことをしていても、障害が出てきたら、簡単にそこで諦めてしまうのです。
自分は自分でいいのだと存在自体にOKを出す
ありのままの自分自身をこれでいい、と受け入れてあげること。人生において、一番大事なことは、自分で自分にOKを出すことです。
家事が苦手でも、三日坊主でも、とくに才能なんてなくても、 理想の自分になれなくても、「いいよ。」と自分をいたわってあげましょう。
愛される自分になろうと頑張ることも、理想の自分を夢見すぎたりすることも必要ありません。
「やりたくないことはやらない」についてのまとめ
「やりたくないことは、やらない」ことは、勝手な人かもしれない、と思われる怖さから、なかなか難しいこともあるでしょう。
でも、相手や状況を全部否定しなくても、自分の気持ちを生かすことはできます。もし今の自分が「我慢しているな」「人に合わせてばっかり」「ひとりで抱え込みすぎ」と感じたら、『やりたくないことは、しない』境界線を決めてみましょう。
ちょっとしたところからでも、そう決意するだけで自分の気持ちが前向きなり、実は周りの気持ちも理解でき、相手を大切にする余裕がつかめてくるもの。よりストレスのない、楽しい暮らしにつながっていくことでしょう。
自分にとっても周囲にとっても、長の目でみれば大きな効果が得られることなのです。